「永遠」

「永遠」って一体何なのか。

辞書を引けば言葉の意味はわかる。

"無限に遠い未来まで時間的持続の際限のないこと"

言葉のまま、そのまま、それが「永遠」

無限に、遠い未来まで。

そんな未来があまりにも突然やってきたとしたら

やっぱり「永遠」なんてなかったんだって

そんな風にして自分の中に落とし込む他ない。

「アイドル」は偶像。

私たちが良いように作り上げたもの。

だから私は「アイドル」という存在も言葉もあまり好きではない。

でも彼らは違った。

偶像なんかじゃなくて、アイドルなんかじゃなくて、

私たちと同じ"人間"だった。

「アイドル」なんてただの肩書きだけで

どこの誰よりも裸で地面を這いずって

泥まみれになりながらそれでも必死に

前だけを見ていた。

だから私は彼らに魅了されてたんだと思う。

一般的な「アイドル」が何かなんて

そんなことは分からないしどうだっていい。

ただ彼らが他の「アイドル」と呼ばれる人たちとは

全く異色な存在である事は明白だった。

そんな彼らの"人間臭さ"が大好きだった。

それなのに、いつからか私は彼らに"夢"を見てた。

この時点で矛盾してる。

"リアルな彼ら"だから大好きだったのに、

もっと輝いて欲しいと思ってしまったから。

もっともっとって願ってしまったから。

その時点で私の中の彼らは

いつの間にか"リアル"から"偶像"になってたんだと思う。

そして、後戻りさえできなくなった。

だから1年半前のあの日、世界が止まって見えた。

笑い声も泣き声も街の雑踏もなにもかも

私の中から音という音が消えた気がした。

きっと私はあまりにも彼らに依存して

あまりにも彼らに「永遠」を夢見てた。

いくつになってもシワシワになっても

関ジャニ∞でいると言ってくれた

彼らの言葉をずっとずっと信じてた。

だって、私の中の彼らは「永遠」だったから。

8人が7人になったあの時点で、

「永遠」なんてないってわかってたはずなのに。

"8→1"汚れなきその表記に

何度泣いたかわからないのに。

それなのにあれから時が経って

その間にまた私は彼らに「永遠」を追い求めてしまっていた。

だからこそあの突然の報告で

私の世界は真っ暗な闇の中に葬られた。

1番に"関ジャニ∞"を愛してると思ってた人。

1番に言葉で伝えてくれた人。

なんの存在価値もない私に

"eighter"という名前をくれた人。

なのになんで、どうして。

何が起きたのかもわからないまま

ただ時間だけが過ぎていく毎日だった。

それでも1番に好きだったわけじゃないから、

"自担"と呼ぶ人じゃないから

私には何かを言う権利も何もないと思ってたし

正直なことを言えば出ていくと決めたすばるくんよりも

私は残された6人が、亮くんが心配で心配でたまらなかった。

大きな支柱を失った彼らが背負った運命は

あまりにも残酷なものだったと思う。

それでも6人で進むことを決めてくれた彼らに

私は着いていくだけだった。

それでもやっぱり不安だったんだと思う。

何が不安なのか言葉にするのは難しいけど

残された6人が心配で心配でたまらなかった。

6人で初めてのLIVE。

今までに見た事ない彼がそこにいた。

あれは確かに亮くんだったけど。

私の大好きな"錦戸亮"だった。

でも、全然違う人だった。

人が変わったように頑張ってた。

ただただがむしゃらに頑張ってた。

でも、本当はただ頑張ってたわけじゃない。

きっと彼は全部を背負って必死に耐えてたんだと思う。

"渋谷すばる"という存在はあまりにも偉大だった。

"これからの関ジャニ∞は僕が引っ張っていきます"

そう告げた彼に恥じないように

必死にもがき苦しんでた。

こんな事を言えばすばるくんを好きな人には

怒られるだろうけど

あの亮くんの姿を見た時、ほんの少しだけ

自分の道を進むと決めたすばるくんを恨んだ。

だってあの時の亮くんの姿は

まるで酸素のない水槽に閉じこめられた魚みたいだったから。

大好きな人に会って嬉しいはずなのに

会えば会うほど心配になって不安になった。

いつか壊れてしまうんじゃないかって。

そしていつか私の前から

姿を消してしまうんじゃないかって。

それでも彼は言ってた。

"笑え"って。

でもごめんね、私そんな強くないから

ボロボロになったあなたの姿を見て

素直に笑えなかった。

涙が溢れて止まらなかった。

なんで全部1人で背負いこもうとするの?

すばるくんの代わりになんて

誰もなれるわけなんてないのに。

亮くんは亮くんのままでいてくれれば

それで、それだけで良かったのに。

でもきっと、あの時の彼は本気で

関ジャニ∞を守ろうとした。

"今"はただ、その結果なんだと思う。

彼が守ろうとしてくれたものはあまりにも大きくて

1人で持つにはあまりにも重たかった。

それでも耐えて耐えて耐え忍んだこの1年半。

私は最後の最後まで彼に支えられてた。

彼の歌声に、彼の言葉に、彼の存在に。

辛かったよね、苦しかったよね、ごめんね。

あの時「永遠」なんてないって教えてくれたのに。

それでもまだ私は貴方に「永遠」を夢見てたよ。

信じたかったの。

"関ジャニ∞ 錦戸亮"は「永遠」だって。

でもね、やっぱりあなたの言うとおり。

「永遠」なんでこの世の中に存在しない。

こんな言葉粉々にちぎって破り捨ててやりたい。

だって、それが現実だから。

十五祭。

貴方はどんな気持ちで望みましたか?

最後に貴方が見たかった景色は見れましたか?

あんなに気張ってたGR8ESTから1年。

十五祭で見た貴方の姿はいい意味で

色んなものを吹っ切れてるように感じました。

いい意味で力が抜けてるように感じました。

いい意味で楽しんでるなぁと感じました。

色んなことを考えて感じて涙を流したLIVEだったけど

それでもやっぱり貴方に会えたことが幸せだった。

"所属する場所が違ったとしても、

自分が好きな人を見失わないでください"

彼の言葉に込められた想いが今更になって

心の奥の深いところにやってきてる。

大切なのは場所じゃないって。

ここまで愛してきた人をこれからも愛せるなら

私はどこまでも愛していきたい。

貴方は頭がいいからきっと色んなことを考えて

この道を選んだんだと思います。

だけどやっぱり心配になるの。

誰よりも寂しがり屋で泣き虫な貴方だから

1人で頑張りすぎちゃう貴方だから

また色んなものを背負いこまないかなって。

貴方の門出を両手を上げて送り出せるほど

私はまだまだ強くはないから

きっとこれから先も何度だって

立ち止まっては過去を振り返って

"関ジャニ∞ 錦戸亮"を想っては泣いてしまうと思う。

でも、この15年間で貴方がくれた言葉も想いも

全部なくなるわけじゃないから。

15年間"関ジャニ∞ 錦戸亮"愛せた事実は

決して消えて無くならないから。

だから次のステージ、"錦戸亮 第二章"があるのなら

私はどこまでも貴方に着いていきます。

今まで支えてくれた彼と彼らには感謝しかありません。

彼らがいなかったら私今頃どうしてたんだろうって

そんな風に思うぐらい彼らが私の全てでした。

亮くん?

時計の針があの頃までもう一度戻ったとしても

貴方は同じ道を選んで悩んで歩いてくれますか?

私は同じ道を選びます。

どれだけ泣いても、どれだけ悩んでも

貴方に会えない事の方が怖いから。

この世の中に「永遠」はないけど「不変」はある。

変わっていくものと変わらないもの。

どれだけ月日がたっても変わらないものを

彼らは私に教えてくれたから。

だから少し時間はかかるかもしれないけど

新しい道を選んだ亮くん、すばるくん、

そして5人の彼らと、内くんを

これからもずっとずっと応援しています。

頑張ることを教えてくれてありがとう。

夢を教えてくれてありがとう。

いつも支えになってくれてありがとう。

いつもありのまま泥まみれで笑う貴方たちが

やっぱり世界一大好きでした。

エイターになれたこと、関ジャニ∞錦戸亮

愛せたことは私の誇りです。

これからも、ずっと。